ロケーションセービングとは、海外に進出し、低コストの労働力や原材料を活用することによって発生した超過利益のことです。主に製造業において、ロケーションセービングの帰属先が論点になる場合があります。

低コスト地域であることを一種の無形資産と捉える考え方もありますが、OECDはロケーションセービングを無形資産の範囲から除外しています。

ですが中国の税務当局（SAT）はロケーションセービングやマーケットプレミアムを包括する「立地の優位性（Location Specific Advantage:LSA）」という概念を強く主張しており、LSAによる超過利益は中国子会社に帰属するという立場をとっています。

<この記事を書いた人＞
押方移転価格会計事務所　押方新一（公認会計士・税理士）

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